ファシリテーター

広川 貴次(筑波大学医学医療系生命医科学域)
上野 公久 (日本医療研究開発機構)
狩野 弘樹(田辺三菱製薬株式会社)
髙宮 万里(東京大学創薬機構)
鈴木 秋一(エーザイ株式会社)

参加者

25名

概要

WS目的

化合物ライブラリーエコシステムの実現には、産官学の連携が必須であり、化合物ライブラリーおよびデータ利用に関連する活動・仲間との議論を通して、それぞれの役割・期待を整理する機会とする。

 

議論内容

【開催趣旨とアンケート結果の共有】

2024年度WS2からの提言である、“産官学協創”による化合物実サンプル共有に加え、化合物データ共同利用および生成AIなどの“新技術との協創”について意見収集し、議論ポイントを整理した。

【企業間化合物ライブラリー共有コンソーシアムJ-CLIC話題提供】
  • 保有する実化合物の規模感や構造データ・化合物に紐づくデータ共有の在り方について、活発な議論がなされた。
  • 企業間共有ライブラリーからは、プロジェクトをドライブする良いヒットが得られている成果が紹介された。
  • SIG3の協力により創薬ブースターにおけるアカデミア創薬テーマと企業ライブラリーの連携による成果が共有され、今後も企業間共有ライブラリー利用を期待する意見も挙げられた。
【産学連携次世代創薬AI開発(DAIIA)話題提供:田辺ファーマ・鳥本様】
  • プロジェクトを成功に導くことを可能とした、実施体制・データ収集の工夫などが紹介された。
  • ナレッジやデータが各拠点に点在し有効利用できていない点を危惧する声が挙げられた。
  • AIモデル作成に適したデータの質、データ標準化する手法や、ADMETなど適応するフェーズに関する議論が活発に展開された。
【総合討論とまとめ】

化合物ライブラリー共同利用において、AI創薬進展を前提とした議論が不可決となっている。化合物ライブラリー実サンプルと付随データの管理は、モダリティ多様化などを背景に、特に製薬会社の投資は縮小傾向にあるものの、単純に縮小すべき対象ではなく、創薬の核となる資産として進化が必要であり、そのためには人材・ガバナンス・費用の持続性の解決が重要であるという点で認識が一致した。国家的インフラの位置づけでの議論が必須であり、本WSでまとめた、産官学のGive&Takeを軸にボトムアップ型の提案につなげて行きたい。