発表者
加藤 なつみ 浜松ホトニクス株式会社
タイトル
ヒトiPS細胞由来心筋細胞とCa2+感受性蛍光色素を用いた心毒性スクリーニング ―更なるHTS化への試み―
要旨
非臨床試験における催不整脈作用の予測は最重要課題の1つである。近年、薬物誘発性心毒性の予測に有望なツールとしてヒトiPS細胞由来心筋細胞が期待されており、この細胞を用いた様々な手法やプラットフォームが評価されている。その中でも、蛍光色素を用いたCa2+トランジェントの測定は、簡便でコストが低く、ハイスループットな測定が可能である。昨年、我々は96ウェルマイクロプレートと、ヒトiPS細胞由来心筋細胞、膜電位/Ca2+感受性蛍光色素、およびカイネティックプレートリーダーFDSSを用いた測定条件の最適化を行った結果を発表した。本発表では、更なるハイスループット化への試みとして、384ウェルLow Volumeマイクロプレートを用いた測定条件の最適化と、Ca2+トランジェント波形の解析省力化を行った結果を報告する。