発表者

久田 素 浜松ホトニクス株式会社

タイトル

ヒトiPS細胞由来神経細胞とラット初代培養神経細胞からのCa2+オシレーションの検出とスクリーニングへの試み

要旨

近年、様々なヒトiPS細胞由来の神経細胞が各社から販売されてきており、疾患メカニズムの解析、創薬への応用展開だけでなく、様々な、毒性予測への展開が期待されている。まず、我々は、ヒトiPS細胞由来の神経細胞のCa2+の変動の検出を目的として、GPCRのHTSで利用される、FDSSシステムを用いて、条件検討を行った。まず、ラット初代培養神経細胞に10数種類の化合物を加えて384wellで変化を見るとともに、ヒトiPS細胞由来Cortex neuronにK+ チャンネルの阻害剤などを加え、その応答性を見た。本手法は、既存のFDSSを使用して、ヒトiPS細胞由来神経細胞の各種イオンチャンネルに応答する化合物の創薬、あるいは、毒性スクリーニングに利用できるものと考えられる。