演題

市販HTS化合物ライブラリーにまつわる環境の変化

発表者

ナミキ商事株式会社  創薬化学品部 柳沢 良輔

要旨

 国内で創薬研究の場にHigh Thoroughput Screening(HTS)用のロボットが導入され、市販のHTS化合物が国内で流通されるようになり30年以上の時間が過ぎました。

 導入当初では、HTSによって可能となった大型ランダムスクリーニングを目的に、各社でも市販HTS化合物も活用し独自性の高い大規模なHTS化合物ライブラリー構築が進められ、その後計算科学の発展に伴い、より効率的に化合物の収集が行われました。

 また近年では、公的ライブラリーの存在によってが研究活動におけるHTSが身近な存在になり、産学連携や企業間での化合物ライブラリーに関する取り組みも加速度的に進むなど、HTS化合物ライブラリーを取り巻く環境に多様な変化が生じております。

 この様な環境の変化は、化合物サプライヤーにも直結した影響を与えており、化合物サプライヤーそのものに加え、提供される化合物やサービスの内容にも変化を感じております。

 本ランチョンセミナーでは、長年に亘り化合物ライブラリー収集において、皆様と化合物サプライヤーの間でお手伝いを務めてきた実績及び経験を踏まえ、商社の目線により、今後の化合物収集における様々なアイデアをご紹介させて頂きたく存じます。