演題1
ヒトiPS 由来神経であるiCell 神経細胞ポートフォリオのご紹介
演題1 - 講師
セルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパン株式会社
iPS 細胞事業本部 圖子田康
演題1 - 概要
2007 年の山中およびThomsonによるヒトiPS 細胞技術は、ES 細胞が抱えていた倫理の壁を乗り越え、多くの研究者に容易に生きたヒト細胞を均質かつ多量に供給することで、創薬研究および再生医療研究の加速や実現に貢献している。
事実、種々のヒト iPS 細胞由来神経細胞の作製技術が確立され、本来アクセスすることが難しい生きたヒト神経細胞がディッシュ上で再現されたことにより、健康(正常) な神経細胞に対しては神経毒性試験での活用、一方、患者由来の神経細胞はヒト脳神経疾患の発症をディッシュ上で追えることから、創薬応用の期待が高まっている。
そこで今回は、セルラー・ダイナミクス・インターナショナル社が提供するヒトiPS 細胞由来神経細胞である iCell 神経ポートフォリオ(皮質抑制性神経、皮質興奮性神経、中脳ドパミン神経、運動神経、アストロサイトおよび疾患モデル神経細胞) の細胞性状および機能アッセイ系について紹介する。
演題2
FDSSを用いたiPS細胞由来神経細胞のハイスループット薬効薬理評価
演題2 - 講師
浜松ホトニクス株式会社 システム事業部 片岡 卓治
演題2 - 概要
近年、iPS細胞由来各種細胞系の樹立により、各種疾患細胞系を用いた創薬スクリーニング、及び化合物安全性評価の分野において、ハイスループットCell-based assayの要求が高まっている。
当社製イメージング型プレートリーダーFDSS(Functional Drug Screening System)は、マイクロプレート全ウエル同時の薬剤分注あるいは電気等による刺激、および刺激前からのリアルタイム蛍光/発光計測が可能で、蛍光/発光ラベルされた生細胞のハイスループットCell-based assayに適したシステムである。高速化・高感度化した最新2次元センサを搭載する事で、従来システムに比して高精度なデータ取得、また試料の使用量を抑えた各種細胞機能評価が可能となっている。また温度、CO2環境設定により生理的環境下で測定が可能となっている。
今回は、FDSSを用いたiPS細胞由来神経細胞の機能評価実施例を中心に紹介する。