塩野義製薬株式会社 / 平松 靖幸

要旨

シオノギでは、1990年代初頭よりHTS実施体制の構築が進められ、それに伴い多数の化合物を効率的に保管、調製するために化合物管理の部署が発足し、HTSで良質のヒットが得られるように化合物ライブラリーの拡充が進められてきた。HTSからのヒット取得、選定、Hit to Leadを進める過程で、見出された課題を解決するための化合物ライブラリーの拡充方針、並びに化合物管理体制の設備投資の変遷について報告する。さらに、最近の実験系子会社の設立、化合物管理部署の子会社への移動に伴う創薬研究効率化における化合物管理の在り方の変更、現在の課題、対策についても報告する。