NanoLuc® バイナリー発光テクノロジーによるPROTAC タンパク質分解モニタリングとハイスループットイムノアッセイ
要旨
ホタルルシフェラーゼの100倍の輝度を有するNanoLuc® を人為的に分割して得られたLgBiT(大サブユニット)とHiBiT [親和性大] またはSmBiT [親和性小](小サブユニット)を利用した細胞ベースアッセイまたはイムノアッセイをご紹介いたします(NanoLuc® バイナリーテクノロジー)
PROTAC タンパク質分解モニタリング: HiBiTは11アミノ酸からなるペプチドタグでCRISPRノックインによる内在遺伝子への導入も容易であるため、より生理的な条件下でのタンパク質分解モニタリングが可能です。また、HaloTag® タンパク質蛍光標識技術とNanoLuc® を利用したBRETにより、PROTAC、E3 リガーゼ、標的タンパク質の三重複合体の形成などの分解イベントのモニタリングを可能にします。上記各種タグ発現ベクターや検出試薬のほか、タグをノックインした細胞株などを揃えています。
Lumit™ 発光イムノアッセイ: 1次抗体または2次抗体のペアをLgBiTまたはSmBiT で標識することで、メンブレンへのブロッティングや洗浄操作が不要なプレートベースのホモジニアスイムノアッセイが可能です。抗体によりリン酸化タンパク質などの修飾タンパク質の検出にも最適です。FRET様イムノアッセイとは異なり、特別な検出装置は不要で、自動化への適応性にも優れます。ターゲットキット、抗体標識キットなど様々な製品タイプからお選びいただけます。