スクリーニング学研究会・代表幹事 / 新井 好史

要旨

スクリーニング学研究会が発足して10年、第10回スクリーニング学研究会を迎える。ハイスループットスクリーニング(HTS)が始まって20数年経つ。スクリーニング自体は大昔から行われてきたが、HTSの概念が生まれたことによって、初めてスクリーニングを中心とした分野が生まれたと考える。当初から携わることになった私は、それを「スクリーニング学」と呼んで様々取り組んできた。

第10回というある意味節目となる研究会で、これまでの経緯や経験したこと、考えてきたこと思うことなど、下記に揚げたキーワードに関連して、時間の許す限りお話ししたい。

  • ハイスループットスクリーニング、スクリーニング学
  • 研究会の発足: ロボット懇話会、SBS、ABASEユーザー会、SFユーザー会等々⇒ ディスカッションの大切さ
  • アッセイ系の仕組み
  • 活性物質とは何か?、カットオフ値の決め方、Z’値
  • 96→高密度プレート、ハイコンテント、ホモジーニアス、アイソトープ
  • 化合物ライブラリー構築、化合物の多様性・類似性、純度など
  • バーチャルとプール
  • ヒットtoリード
  • 高効率化の功罪
  • スクリーニング学とは?

以上

略歴
1978年 3月 東京大学農学部農芸化学科卒業
1983年 3月 東京大学大学院農学系研究科博士課程終了、農学博士
1983年 4月~ サッポロビール株式会社、応用開発研究所
1993年11月~ 大正製薬株式会社、 医薬開発研究所・医薬事業企画部・研究本部/研究推進室
2014年10月~ 公益財団法人上原記念生命科学財団、企画部
2018年 6月~ 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)、創薬戦略部(現在)