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創薬を推進するための効果的な産学連携には、どのような課題があるのか、どのような進め方なら有意義であるのか、アカデミアのお二人の先生方に話題提供をしていただき、事前のアンケートをもとに、参加者全員で、課題の抽出、解決するためのアイデアなどの意見交換を行った。

 

「アカデミアと企業のすれ違い」 井上純一郎先生

「アカデミアと企業の相互理解の難しさ」 酒井敏行先生

 

【課題の抽出】

  • アカデミアは、学術的発見、論文の評価が重要となっている。一方、企業側は競争優位性の観点から、独占的に権利化し、製品が上市され売り上げとなければならないので、公表の時期に関して折り合わないケースがある。
  • 創薬シーズに対する考え方が、アカデミアと企業では乖離している
  • アカデミアの知財部は、企業に比べて脆弱である

 

【課題解決するためには】

  • 早い段階での協働
    企業からアカデミア、アカデミアから企業というようなめぐり逢いのチャンス 一斉に情報発信やマッチングの場の提供
  • 契約書に書かれていないことも話し合って決める。運命共同体であることを肝に銘じる。

 

【それぞれの立場での力を最大限に発揮するためには】

  • 前例がないものは、企業に提案しても、採択が困難であることが予想されるため、とにかくやってみる。
    (いいと思うものは、どこでも、誰でも世界中でやっていると考えられるため)アカデミアでできなければ、その他の機関でインキュベーションしてから提案できるような仕組みにする。
  • 例えば、希少疾患にフォーカスする。
  • アカデミアと企業との早い段階からの人材交流の場を設ける。例えば、考えの違いを理解するための対談シリーズの公開、アカデミア向けの勉強会など創薬研究関する議論の場の提供など。双方が、お互いの立場を認識したうえでの体制づくりをする。
  • コーディネータの人材育成