ファシリテーター

村越 路子 (第一三共株式会社)
内田 実 (一般社団法人スクリーニング学研究会)
 

参加者

35名

概要

① ワークショップの目的と進め方

WS5 ラボオートメーション入門では製薬等企業を中心に、アカデミア、公的研究機関など様々な分野から35名の方に参加いただき、評価系を自動化するにあたり必須となる、リキットハンドラーに関する基礎知識を得ていただくことを目的として開催しました。
前半は、分注機メーカーにご協力いただき、自動化にあたり必須となる基礎知識を得ていただくことを目的として、分注原理や特性、知っていてほしいスキルなどを中心に、講義を行いました。後半は、アンケートから抽出したディスカッションポイント別に4つのグループに分けてグループディスカッションを行いました。

② 講演内容

  • テカンジャパン株式会社 下谷 真仁様
    分注の前に押さえておきたい基礎知識として、マニュアルから初めて装置導入したときの初心者に必要な心構えや、導入のメリットデメリット、多種多様なラボウエアの選択とその方法などについてご講義いただきました。
  • ベックマン・コールター株式会社 樫森 啓真様
    分注精度の確認方法や、大切な試薬などデッドボリュームの考え方と対応策、細胞を扱うアッセイにおける注意点についてご講義いただきました。
    また、両者共通で、プログラムの組み方については、サンプル種類や液性などの違いによる注意点など、具体的なパラメーターの設定なども示しながら分かりやすくご説明いただきました。配布資料は、今後何か困ったとき、トラブルが起きた時にご活用いただけましたら幸いです。

➂ グループディスカッション

以下の、4つのグループに分けてグループディスカッションを行いました。懇親会会場では、ワークショップ参加者の方にお集まりいただき、時間内で話しきれなかった内容についても、さらに踏み込んだディスカッションを楽しんでいただけたと思います。

  • 機器選定等導入の準備、マニュアルからの自動化
  • 分注プログラム作成のポイント、ラボウエア設定のポイント
  • 正確度と精度関連 : アキュラシ―(真値)と プレシジョン(再現性)、再現性のある結果を得るためのTips
  • 細胞、ビーズ、モダリティ、溶媒など特殊な分注スキル、注意点

④ まとめ

今回、初心者向けのワークショップということで、研究会では初の講義形式の開催とし、講義後にグループディスカッションを行う形式をとりました。自動化や、スクリーニングの初心者の方には、ディスカッション形式のワークショップへの参加のハードルが高く、登録を躊躇していた方もいらっしゃる中、まずは入門編、入り口として、このような形での提供も今後継続的に検討していきたいと考えています。また、チュートリアル開催も検討していきます。