ファシリテーター

三井 郁雄(第一三共株式会社)
片倉 晋一(慶應大学)
池田 和由(理化学研究所計算科学研究センター)
岡部 隆義(東京大学創薬機構)
 

参加者

約50名

概要

【第1部】

理化学研究所 池田 和由

“Current Status of AI Drug Discovery”

ファシリテーターの一人である池田からAI創薬の基本的な説明とAMED-DAIIAプロジェクトを中心とした日本国内での取り組みの紹介があった。

【第2部】

Dr. Frank Pun, Head of Insilico Hong Kong

“Transforming Drug Discovery Through AI”

Insilico Medicine 社の紹介に続いて、Drug discoveryに関連した2つのソフトウエアが具体例を交えて説明された。1つめは標的探索のための“PandaOmics”で、オミックスデータ、臨床データ、文献から遺伝子、疾患及びそれらの関連性を抽出・解析し、新しい標的を優先順位をつけてリスト表示する。個々の標的については、その選択根拠となるデータまで遡ることができる。2つめは化合物生成AIで“Chemistry42”。このソフトはde novo設計、ヒット最適化の他、ADMET予測・最適化、化合物合計経路の予測も含んでいる。用意したプレゼン資料に加え、最近リリースされた対話型アプリ“ChatPandaGPT”の実演も行われた。「ALS治療で可能性のある(まだ手付かずの)標的を3つあげなさい」とテキストを書き込むと、たちどころに3つの候補遺伝子が表示された。

【まとめ】

次回は本研究会のWSらしく、参加者の議論を中心にしたい。そのために継続して「AI創薬」を学ぶ場を、チュートリアルなどを通して提供していくことを提案した。