ファシリテーター

谷口 友美(Axcelead Drug Discovery Partners株式会社)
小島 好美(小野薬品工業株式会社)

 

【概要】

第一部では「各種物性値とその積極活用による化合物最適化加速への取り組み」に関する議論を、第二部においては事前アンケートから希望の多かった内容について2グループに分かれてディスカッションを行った。

 

第一部:ファシリテーターより情報共有+全体ディスカッション

ファシリテーターより各社が取得あるいは使用している物性値に関するアンケート結果の共有や、物性値活用に関する文献情報および実解析結果について紹介を行い、その後、参加者にて意見交流を行った。ADMET予測については複数の切り口があるが、ADMET担当者が取り組みやすい物性値との相関について主に議論を行った。脂溶性の活用が最も一般的で、一部、極性表面積などが重要との意見も出ていた。合成展開に活かす取り組み以外にも、予測と実測結果の乖離から実験データの見直しを行った事例など実験結果の検証にも有用な事例なども議論に上がった。

 

第二部:グループディスカッション

参加者への事前アンケートの結果を分類し、「ADME/DDI試験系」「TOXおよび計算科学の活用」の2グループに分かれてディスカッションを行った。ADME/DDI試験系においてはCYP阻害、膜透過および溶解度試験を中心に議論が行われ、TOX/DDIにおいてはTOX試験のタイミングの議論や、参加者によるAIを用いた予測モデル作成における失敗データ活用の重要性などの情報が紹介された。最後にそれぞれのグループでの議論内容を発表し、参加者全体への共有を行った。