ファシリテーター
沼澤 香穂里 (中外製薬株式会社)
内田 実 (ジェノスタッフ株式会社)
生田目 一寿 (アステラス製薬株式会社)
高橋 扶美代 (塩野義製薬株式会社)
参加者
16名
概要
WS4 Laboratory Automationでは製薬等企業を中心に、アカデミア、公的研究機関など様々な分野から16名の方に参加いただき、“自動化を行うことで何を目指しますか?”を大テーマとして以下のテーマについて議論した。以下、頂いた意見を中心に列記した。
チュートリアル振り返り
ダイナミックス&スタティックそれぞれのスケジューラーの特徴
サードパーティーデバイスの選択と対応について
- 社内でシステムを導入する際はスケジューラーのタイプは意識していない
- スケジューラーのタイプよりサポートを重視している
- 時間管理重視ならスタティックを選択する
- Echoに関してはシステムソフト側がEchoをコントロールできないのでそもそも自動化するのが難しい ダイナミック、スタティックそれぞれに難しさがある
全体ディスカッション
「双腕ロボット」 vs 「SCARA(水平関節)ロボット」
- 実験の自動化では実験を上手に進めるためのノウハウが必要。実験中にエラーが起きないようにするためのチェックポイント、エラーが起きた時の対応まで考えて立ち上げる必要がある
- タンパク質調製など人の模倣が必要な実験を双腕ロボットで行いたい
- 双腕ロボットはメーカーにプログラムを作ってもらう必要がある
- 双腕ロボットでなくても単腕ロボット2台でも協働作業できる ロボットの選択肢が増えるのでは(海外で多い)
- ラボウェアの追加はSCARAロボットの方がハードルが低い 双腕ロボットは使用するラボウェアの種類を最初に固定してセットアップを行っている
- 他業界の双腕ロボットを研究業界で試せると良い
DMTAサイクルとオートメーション
- アッセイだけ効率化しても効果が小さい DMTA全体の効率化を考える必要がある
- どのデータをどう活用するかの仕組み作り(データベース)が大切
全体の感想
今回のワークショップでは、少人数でのグループ分けを実施しなかったこともあってか、発言者に偏りがあったように思う。今回を参考に、今後のワークショップでは、参加者全員の発言を促すため、グループ分け等により各テーマについて議論しやすい環境を作る工夫が必要と考える。今回は複数デバイスを制御可能なオートメーションシステムの話が中心となり、ロボティックに偏った話題となった感がある。次回は具体的なアッセイを例に、実験内容や工程に応じて各自が推薦する、あるいは使用感を知りたいデバイス・ワークステーションや、自動化の意義等、初心者から経験者まで広く議論できるテーマを考えたい。