ファシリテーター

小野薬品工業 松田 修一
塩野義製薬 榎本 興二
 

参加者15名
 

ワークショップ当日の進行と時間配分

  • 前半:日頃の課題解決 (15:05-15:50)
    アンケートにそってQ&A
  • 休憩(15:50-16:00)
  • 後半:MSのこれから
    HTSや初期動態研究におけるADE OPP MSの可能性(16:00-16:30)
    話題提供者:ABSCIEX 小梶 哲雄 様
  • フリーディスカッション(16:30-17:00)

 

参加者および議論の概要

本WSの参加者は8割以上が質量分析経験者であったが、スクリーニングに利用している参加者は半数程度であった。参加者は、製薬企業8名、機器・ソフトウェアメーカー4名、CRO2名、アカデミア1名。

前半の議論では、各参加者が抱える日頃の悩みについて、ファシリテーターがあらかじめ用意した回答を基に、Q&A形式で議論を行った。主に、日頃のメンテナンスや、導入時・導入以降のコスト、トラブルシューティングについての疑問や知見を共有した。

後半は、近年開発が進んでいるADE OPP MSの話題提供を行い、その内容を基に、活用法や技術的議論を行った。主に、装置の性能や原理、対応可能な創薬アプリケーションの事例についての質問があった。

 

所感と今後の課題

前半パートでは、参加者それぞれが持つ課題を整理しながら、日頃の疑問を共有することができた。また、後半パートでは、話題提供者の方の尽力もあり、活発な議論ができたと感じている。

今回のWSでテーマとした「質量分析によるHTS」分野においては、様々な機器・技術による創薬へのアプリケーションが今後も生まれてくるものと期待される。技術の変化を捉えながら、本分野の創薬応用を国内で発展させるには、組織の垣根を超え、どれだけオープンに技術やノウハウを共有できるかが重要と考えられる。今後も本WSを通じて、その発展の一助となれるよう取り組んでいきたい。