第10回スクリーニング学研究会は終了致しました。
多数のご参加ありがとうございました。

演題1:新製品FLIPR Pentaのご紹介

高度なCaオシレーション解析が可能なPeakPro2ソフトウェアによる催不整脈リスク評価について

演者

モレキュラーデバイス ジャパン株式会社

アプリケーションサイエンティスト 川端克幸

概要

ヒトiPS細胞由来心筋細胞およびCaオシレーションで心筋収縮を検出する蛍光プローブを用いたアッセイ系は、生物学的にrelevantな化合物スクリーニング、化合物安全性評価系として注目されている。上記のアッセイ系による催不整脈リスクの評価では、EAD(早期後脱分極)等を含む不整脈フェノタイプの検出および解析が重要である。リスクの評価をハイスループットで行うために、不整脈フェノタイプの検出および解析をシームレスで行えるシステムが求められている。

そこで弊社は高度なピーク解析を有するPeakPro2ソフトウェアを搭載した、FLIPR PENTAスクリーニングシステムを開発した。このシステムではマイクロプレート全ウェルのCaオシレーションを同時に検出し、不整脈フェノタイプを解析することが可能である。今回このシステムの能力を評価するために、ヒトiPS細胞由来心筋細胞、蛍光CaプローブおよびCiPAが公表している28の薬物を用いて催不整脈リスクの評価を行った。その結果について紹介する。

 

演題2:ImageXpress Micro Confocalの最新アプリケーション実例のご紹介

 創薬開発現場における生体機能チップ (Organ-on-a-chip) の利用について

演者:

マーケティング 加地あずさ(TBD)
MIMETAS Japan
Director 江尻 洋子氏

概要

創薬開発現場ではヒトや動物の細胞・組織を用いるCell Based Assayといわれるスクリーニング手法が多く用いられている。代表的な方法として平面状に接着性の細胞を培養する“二次元培養方法“がある。このモデルは非常に単純であり一度に多くの化合物を評価する場合には非常に有用である一方で、細胞間の相互作用や三次元構造など生体内とは異なる環境下で培養されるため、ヒト生体内における化合物の挙動を正確に予測するには限界があるといわれてきた。この限界を克服するために“生体機能チップ(Organ-on-a-chip)”というMicro electro mechanical system(MEMS)などの微細加工技術を応用して、小さなチップ上に組織を再現する取組が多くなされるようになってきた。

MIMETAS社では、高度に組織構造を再現するだけではなくスループット性と優れた操作性を併せ持つOrgan-on-Chip、製品名OrganoPlate®を開発した。このチップは細胞-基質間の相互作用、細胞-細胞間の相互作用、さらには管状構造(図2参照)といったヒト生体内の微小環境を高度に再現することができるという特長を有している。今では欧米の製薬企業を中心に利用されるようになってきた。本セミナーではOrganoPlate®を用いた臓器モデル、ハイコンテンツイメージング製品であるImageXpress Micro Confocal(Molecular Devices社製)を用いたイメージング解析などの実際の利用例、さらに近日発売を予定しているオルガノイド培養が可能なOrganoGraft® Graftを紹介する。


図1. OrganoPlate® 3-lane

 

図2. 臓器モデル例