(前)サンフォードバーナム医学研究所 ケミカルゲノミクスセンター / 須山英悟

要旨

米国アカデミアにおける創薬研究の中心的役割を果たす The Molecular Libraries Screening Centers Network (MLSCN) は、ドラッグライクな低分子化合物ライブラリーを用いたスクリーニングを中心に生物活性を有する化合物(ケミカルプローブ)の同定を活発に行っており、最終的にはアカデミアからの新薬創出をその目的としている。基礎研究者との創薬ネットワーキング、アッセイ構築やスクリーニングシステムの立ち上げと稼動などの現地での経験を基に、NIHがどの様にアカデミア研究機関において創薬研究基盤を構築してきたかを紹介したい。