発表者
江尻 洋子 株式会社クラレ マイクロデバイス開発チーム
タイトル
三次元培養プレート<Elplasia>を用いたiPS由来心筋細胞のマルチフェロイド解析
要旨
アブストラクト: 3次元培養によるiPS由来心筋細胞を用いた新規心毒性スクリーニング系の開発を行った。培養容器としてマイクロ空間が容器底面に多数且つ規則的に配置された96ウェルプレート(型番: Elplasia SQ 200 100 NA 96)を使用した。現在3次元培養システムとして良く使用されているU底低接着プレートは、1ウェルに1スフェロイドが形成されるが、<Elplasia>は1ウェルに直径が約100μm程度の多数のスフェロイドが形成されるマルチスフェロイドが特徴である。個々のスフェロイドを解析する事により、1度に大量のデータ取得が可能とり、また、多数のスフェロイドを解析する事により、心毒性の一つの指標であるEarly Afterdepolarization(EAD)の誘発有無の判断だけではなく、誘発頻度と言った新しい分析が可能となった。