演題
Cloudによる生物系プレートデータの活用
要旨
ScienceCloudはクラウド型創薬情報プラットフォームであり、BIOVIA AssayはScienceCloudに搭載されているアプリケーションの一つでスクリーニングデータの解析を行うものである。前回はScienceCloudを中心にご紹介したが、今回はBIOVIA Assayを中心にご紹介したい。
BIOVIA Assayは一定のフレームワークの上にPipeline Pilotで詳細を定義し、スクリーニングデータの処理・解析を進めるアプリケーションである。アプリケーション内部の処理にPipeline Pilotが採用されている事で、アプリケーションのエンハンス(バージョンアップ)を待たなくとも機能拡張が可能となっており、各社にて柔軟に各種スクリーニング、及び解析手法に対応することが可能となっている。
BIOVIA Assayは以下2つの用途に向いている。
(1)スクリーニングコラボレーション
(2)小規模ラボにおけるスクリーニングデータ管理
(1)はセキュリティを確保したまま提携各社が一つのプラットフォーム上にアクセスできることからこの用途に向いていると言える。スポンサーは手間のかかる再加工・自社データベースへの再登録が必要なく、そのメリットは大きい。(2)はクラウド型であることからサーバーを含むシステム購入・セットアップ等の初期投資が少なく、バックアップやバージョンアップといった維持管理費用も少なく抑える事が可能なため、やはりシステム管理コストを下げたい小規模ラボに向いていると言える。
いずれにせよ各種データ形式や処理、解析に柔軟に対応できるPipeline Pilotが利用可能なBIOVIA Assayは強力でメリットが大きい。当日は本システムを採用した大小のメーカーの事例も合わせてご紹介したい。