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演題1

iPS細胞由来細胞の創薬展開とコラボレーション・ラボの活用

講師

セルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパン株式会社 営業本部 都築博彦

※ 米国Cellular Dynamics International, Inc.製iPS由来分化細胞iCell®及び
関連製品の販売事業を、株式会社iPSポータルから2016年1月4日付で承継。

概要

山中およびThomsonによるヒトiPS細胞樹立(2007年)は、再生医療のみならず創薬分野でパラダイムシフトを起こしつつある。ヒトiPS細胞由来心筋細胞によるQT延長試験の国際標準化も進み、次は薬効・薬理分野での展開となる。事実、疾患由来iPS細胞バンクも動き始め、本格的なiPS創薬時代の幕が上がる。一方、iPS細胞およびiPS分化細胞は繊細かつ高価であるため、細胞・機器・試薬メーカーが連携し、適切な使用条件を少ない実験で導き出すことが必要となる。そこで、当社は川崎市殿町地区に各メーカーやユーザーと協業するためのコラボレーション・ラボを開設した。講演では、CDI社のiPS 創薬応用事例と本ラボの概要を説明する。

 

演題2

イメージング型プレートリーダーを用いたiPS細胞由来各種分化細胞のハイスループット薬効薬理評価

講師

浜松ホトニクス株式会社 システム事業部 片岡 卓治

概要

近年、iPS細胞由来各種細胞系の樹立により、各種疾患細胞系を用いた創薬スクリーニング、及び化合物安全性評価の分野において、ハイスループットCell-based assayの要求が高まっている。

当社製イメージング型プレートリーダーFDSS(Functional Drug Screening System)は、マイクロプレート全ウエル同時の薬剤分注あるいは電気等による刺激、および刺激前からのリアルタイム蛍光/発光計測が可能で、蛍光/発光ラベルされた生細胞のハイスループットCell-based assayに適したシステムである。此の程、高速化・高感度化・高解像度化した最新2次元センサーが搭載可能となり、従来システムに比して高精度なデータ取得、また試料の使用量を抑えた各種細胞機能評価が可能となっている。

今回は、FDSSを用いたiPS細胞由来心筋細胞及び神経細胞の機能評価実施例を紹介するとともに、将来のiPS創薬の方向性を提案したい。