ファシリテーター
ペプチドリーム株式会社 古谷 利夫
株式会社PRISM Biolab 小田上 剛直
対象者
製薬企業、アカデミア、ベンチャー企業等でPPIを標的とした創薬に関する興味のある方、または御経験のある方、御苦労された方など
内容
PPIは有望な創薬標的と考えられてきたが、GPCRや酵素などの従来から研究されてきた創薬標的と比べてHTSでヒット化合物を発見することが非常に困難であるとされており、従来のライブラリーに加えてPPI阻害を指向した新規な化合物ライブラリーが求められている。
PPI阻害剤としてのポテンシャルが高い化合物とはどのような構造か、既知のPPI阻害剤から学べることは? 創薬に適したPPIターゲットは?-PPIライブラリーのデザインに反映することができるPPIの界面の多様性と相互作用の分子メカニズムは?FBDDをPPI創薬に適応する可能性は、そのためのFBDDライブラリーは?ドラッガビリティーが低いPPIの界面ではなく、アロステリック部位をターゲットとする可能性は?新たにPPIライブラリーを構築するために必要なリソースは?
文献的な知識だけではなく、PPIをターゲットとした化合物を拡充した経験、PPI阻害剤をスクリーニングした経験から学んだことなども含め、PPI創薬をいかに展開すべきか参加者の皆様と活発なディベート・ディスカッションを行いたい。
話題提供1
「プロテイン・アクティブ・アレイを用いたPPI探査について」
株式会社セルフリーサイエンス 代表取締役社長 尾澤哲
タンパク質は創薬標的分子としての有用性を認識されており、創薬に繋げるためには標的タンパク質と相互作用する分子(結合因子)の網羅的探索は欠かせない。当社は自社技術であるコムギ無細胞タンパク質調製技術の強みと、産業技術総合研究所ヒトcDNAライブラリーとを組み合わすことで、約2万のタンパク質を未変性状態でアレイ化したプロテイン・アクティブ・アレイ(PAA)を開発している。本日はPAAを用いたPPI探査についての話題を提供する。