ファシリテーター

太田 章
京都大学 iPS細胞研究所

内容

参加者の皆さんに自己紹介とそれぞれのiPS細胞を創薬に利用する思いと課題を紹介してもらいます。2つの事例を紹介後、iPS細胞を創薬に利用する上での解決すべきことについてディスカッションしたいと思います。

  1. 参加者の自己紹介(30分)
    iPS細胞を用いた創薬への夢
    iPS細胞を利用する上でこうなれば使うよ
    iPS細胞を使う上での改善してほしいところ
     
  2. 事例紹介(40分)
    • □ ヒトiPS細胞由来小腸上皮細胞の消化管吸収性予測研究への可能性と課題
      赤澤 貴憲(塩野義製薬株式会社 創薬疾患研究所 基盤技術部門)
      経口薬の開発においてヒト消化管吸収性を評価することは重要であるが,ヒト小腸上皮細胞は入手困難である.そこで我々は,ヒトiPS細胞から小腸上皮細胞を分化誘導し,得られた細胞が医薬品の消化管吸収に関わる機能を有しているか検証した.その結果,誘導した小腸上皮細胞において薬物代謝酵素やトランスポーターの活性を確認できた.本発表では,作製した細胞のヒト消化管吸収性評価における有用性と課題について議論したい。
       
    • □ 京都大学iPS細胞研究所 太田 章
      iPS細胞研究所では疾患iPS細胞を用いて5000化合物をスクリーニングする環境を整えている。疾患iPS細胞から筋様の細胞に分化させそのAutophagyの形成の減少を評価系を構築し、ライブラリーをスクリーニングした(ポスターで発表予定)。この経験からいくつかの課題が見えてきた。また、疾患iPS細胞を用いた評価系についてのアイデアについていくつか紹介する。みなさんと一緒に考えてアイデアを広げたい。
       
  3. ディスカッション(50分)