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SyncroPatch 384/768PEによるオートパッチクランプを用いたハイスループットスクリーニング

SyncroPatch 384/768PEは、ベックマン・コールターのBiomek FXPとナニオン・テクノロジーズのPatch Engineモジュールより構成された、世界最速768チャンネル同時測定が可能なオートパッチクランプ装置です。本セミナーでは、SyncroPatch 384/768PEに関するご紹介を致します。
 

1.   オートパッチクランプシステムを用いたヒトiPS細胞由来心筋細胞の電気生理学解析

演者: 東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 原口裕次

その無限増殖能や多分化能からES/iPS細胞が臨床使用可能な拍動心筋細胞ソースとして世界的に注目されている。当研究所は独自に開発したバイオリアクターシステムを用い、ヒトiPS細胞(RBRC-HPS0001、RBRC-HPS0002)を効率的かつ大量に心筋細胞へ分化させることに成功している。これらの分化心筋細胞は創薬研究・薬物毒性試験への利用・応用が期待されている。今回、自動パッチクランプシステム(SyncroPatch 384/768PE)(ナニオン・テクノロジーズ)を用いてヒトiPS細胞由来心筋細胞の電気生理学的解析を行ったのでそれについて詳細を報告する。

 

2.   NanionのCIPAイニシアティブへの取り組み

演者: Nanion Technologies GmbH  Application Scientist Ilka Rinke

近年、薬物の催不整脈リスクをより高精度に評価できるスクリーニング技術が注目されています。Comprehensive In Vitro Proarrhythmia Assay(CIPA)においても、in vitroでの催不整脈リスクの評価基準が規定されつつあり、より早期、より高精度なイオンチャネルスクリーニングによる薬物の催不整脈リスク評価が必須となりつつあります。Health and Environmental Science Institute(HESI)のメンバーとしてCIPAイニシアティブに参加するNanion Technologiesでは、SyncroPatch 384/768PEにおいてhERGやNav1.5だけでなくCav1.2チャネルなど、CIPAが規定する心筋細胞イオンチャネルのアッセイで安定したデータをハイスループットに取得することを可能としました。本講演では、SyncroPatch 384/784PEの幅広いアプリケーションと共に、Nanion TechnologiesのCIPAへの取り組みを交えてご紹介いたします。

 

3.   Biomek FXPによる細胞培養の自動化ソリューション - SyncroPatch 384/784PEの拡張性-

演者: ベックマン・コールター株式会社 ライフサイエンス事業部 マーケティング本部 藤村興輝

細胞培養は、生物学の基礎研究、創薬のいずれにおいても不可欠な側面です。近年、細胞培養の複雑化やサンプル数の増大に伴い、研究者が細胞の維持にかける労力は増加する一方です。
ラボラトリーオートメーションシステムBiomekシリーズは、さまざまアッセイの自動化を行うことが可能な高い拡張性を持つ自動分注システムであり、細胞培養に関する幅広いアプリケーションにも対応することが可能です。
細胞の維持に必要な、播種、培地交換、継代、培養のワークフローを自動化することにより、複数の実験者間のばらつきを抑えその後のアッセイの信頼性を上げることが可能なこととともに、研究者の細胞株の維持のために費やす時間を大幅に削減することが可能です。Biomekによる、細胞培養の自動化ソリューションを実際のデータを交えて、ご紹介いたします。