創薬研究における細胞モデルの構築:セルベースアッセイ技術およびiPS細胞を活用した疾患モデル
Bob Harrington, PhD
Thermo Fisher Scientific
サーモフィッシャーサイエンティフィック
ライフサイエンスソリューションズ
ライフテクノロジーズジャパン株式会社
現代の疾患治療法の検索と開発は、近年、創薬スクリーニングの戦略において大きなパラダイムシフトを遂げてきました。ハイスループットスクリーニング技術の革新的な進歩により、研究者は最小限の投資で、何千万もの低分子化合物をスクリーニングすることが可能になりました。現在、彼らの多くが直面している主な課題は、疾患の状態を反映したより良い生物モデルと、より生理的な条件下での分子標的治療学のツールの必要性といえます。近年、このようなニーズに応えるべく、セルベースアッセイ技術は大きな発展を遂げてきました。
サーモフィッシャーサイエンティフィックでは、酵素修飾やパスウェイ活性をモニターするセルベースアッセイのツール、加えて細胞機能をモニターする幅広いアプローチを可能にする多様な製品群を擁しています。さらに弊社では、疾患iPS細胞モデルの活用を通じて、研究者の皆様がより良い細胞モデルの構築を可能にする製品とサービスを開発してきました。本講演ではセルベースアッセイ技術の可能性を、弊社が開発したiPS細胞由来パーキンソン病モデルを例にとってご紹介致します。