「化合物ライブラリーの将来像」

司会進行: 塩野義製薬(株) 創薬・探索研究所 創薬化学部門長 辻下 英樹様
第一三共RDノバーレ(株) 創薬基盤ユニット 生物評価研究部 HTSグループ 西村 悟嗣様

ターゲットとする参加者: 化合物ライブラリーの設計・利用に関心のある方

内容:
前回のパネルディスカッション「HTSの将来展望」の中で行われたオープンライブラリーに関する議論を受け,企業(あるいは企業+アカデミア)間で化合物 ライブラリーを共有する意義はあるのか,あるとすればどのような形が理想的か,について議論したいと考えています.化合物ライブラリーの共有には様々な形 が考えられると思います(各社合成の「自社化合物」を積極的に加える/各社IPの絡まない「購入化合物」の共有,既存のオープンライブラリーの拡充,な ど).まずは,それぞれの形のメリット・デメリット,参加する企業・アカデミアの立場からの期待あるいは懸念点を提示していただいき,そこからライブラ リー共有の可能性・理想の形の議論へとつなげていければと考えています.特に企業の立場としては,自社IPの保護という観点から懸念される点は多いと想像 しますが,他方でより多様な化合物へのアクセスや,企業・アカデミアの研究シーズの相互利用などによる創薬機会の増大というメリットも考えられます.それ ぞれの立場からの懸念点には配慮しつつ,創薬の成功確率を底上げするという観点からどんな共有の形があり得るのか,議論できれば面白いと考えています.