ご挨拶

 

スクリーニング学研究会 代表幹事
笹又美穂

 

第12回スクリーニング学研究会を開催するにあたり、ここにご挨拶申し上げます。

スクリーニング学研究会は、スクリーニングまたはその周辺領域での研究に携わる研究者が、産官学問わずにそれぞれの立場での情報提供や情報交換を通じて、この分野の発展に寄与することを目的としております。

第12回スクリーニング学研究会年会は、本年もコロナが終息することが困難であると判断し、11月25日(木)、26日(金)に、オンラインにて開催する運びとなりました。昨年、初めてのオンラインによる年会の開催は、多々不手際がありましたことお詫び申し上げます。今年はその反省もふまえて、2度目となりますオンラインによる年会を多く方々の支援を得ながら開催に向けて準備をしているところでございます。

全体講演におきましては、セレンディピティ創薬の成功例である「抗腫瘍剤ロミデプシンの発見ストーリー」、これまでの分析化学にはない新発想の分析技術「マイクロチップを利用したデジタルバイオ分析技術」、オートファジーの創薬への応用を容易にする新分子「選択的オートファジーを活用する細胞内標的分解手法」の3演題を予定しておりますので、是非ご聴講いただき、皆様の研究と化学反応を起こすことを期待しております。

本研究会は、通常の学会とは異なり、個々の参加者それぞれが抱える課題や問題点に関連して、様々な情報交換や建設的なディスカッションができるWSやSIGが大きな特徴となっております。今年度も、残念ながら縮小した形での開催となりますが、メーカーのセミナーや展示・商談会などを充実させておりますので、積極的なご参加をお願い致します。

スクリーニング学研究会年会では、機密に触れない、または差し障りのない範囲内で可能な限りの活発なディスカッションを行い、それぞれの研究に活かしていただきたく思います。そのため、本研究会では議論を活発にするために『チャタムハウスルール』※を適応いたします。

毎年ご参加をいただいている方々、今までご遠方のため参加する機会を逸していた方、お忙しい中少しでも参加したいという方々のご参加をお待ちしております。ご参加される皆様には、これまでにも増して得るところの大きい研究会であって欲しいと、研究会幹事一同願っております

 

※ 『チャタムハウスルール』とは、当該会議で得られた情報を利用することはできるが、その情報の発言者やその他の参加者の身元および所属に関して秘匿する(明示的にも黙示的にも明らかにしない)義務を負うというルールです。